妖怪検定浪人生
私は台湾出身ですが、日本の「妖怪」に対して興味を抱きました。「怖い話・古い日本民俗・面白おかしいキャラクター」、これは私最初の妖怪に対するイメージでした。日本に来た時には、妖怪をモチーフにしたサブカルチャーが盛んになっていました。そして、夏になると日本の至る所で妖怪の絵巻などの展覧会が開催されていました。
妖怪のことをもうちょっと調べたい!!そんなときに、たまたまネットで「妖怪検定」のサイトを発見しました。
「妖怪博士」という肩書を手に入れたら、絶対かっこいい!!!!
という馬鹿な考えで、妖怪検定中級を挑むように決めました。
そして落ちました。
現在は妖怪検定の浪人状態です(?)
説得力0ですが、現在、勉強と復習を兼ねまして、ここで妖怪検定の受験の要項を少しまとめていきたいと思います。
でも、その前に、初めて「妖怪検定」を知った方は、恐らく怪しいものだと思うかもしれませんが、妖怪検定は、れっきとした日本の妖怪に対してどれぐらいの知識を持っているかという資格検定です。バカバカしく聞こえますが、これは本当にセンター試験レベル、正真正銘の資格検定です!
ではでは、公式サイト(http://youkai-kentei.com/)の内容を参照しながら、妖怪検定に関する基礎情報を紹介していきたいと思います。
妖怪検定の正式名称は、「境港妖怪検定」です。2006年から、ご当地検定の流行とともに、第1回境港妖怪検定が開催されました。境港は日本の妖怪界の重要な人物、水木しげるの出身地です。現在、大体毎年の10月後半辺り(申し込みは大体9月末あたりまで?)、水木しげるの出身地である境港市と最後のお住いの調布市二箇所に開催します。
試験内容について、妖怪検定は、初級、中級、上級に分けられます。
初級と中級は誰にでも受験可能で、試験問題は記入式、選択式の問題50問ぐらいで、100点の中に70点以上獲得すれば合格です。
そして、中級の合格者のみ上級の受験資格を得られます。上級は初級と中級と違って、論文形式を採用しています。
ここで、妖怪検定中級向けの出題類型を紹介します。
妖怪検定の出題類型は二種類に分けられます。
ひとつ目は、境港市・調布市に関連する「ご当地問題」です。この種の問題はあまり多くないですが、「1990年代の境港市の水揚げ量が何年連続全国一位」とか、近藤勇関係(武蔵国・調布出身)の問題とか、かなり細かく出題します。
妖怪と全く関係ないですが、対策として、観光パンフレットやテキストの『水木しげるロードの妖怪たちⅥ』(後述)を読んでおいた方がよいと思います。また、水木しげるのゆかり地に関連する類型の問題も出てきます。
また、もうひとつは、本番の妖怪関連の問題です。
妖怪検定中級のテキストは、『水木しげるロードの妖怪たちⅥ』と『日本妖怪大全』の二冊です。

水木しげるロードの妖怪たちVI (水木しげるロードの妖怪たちシリーズ)
- 作者: 水木しげる,山陰中央新報社
- 出版社/メーカー: 出版共同流通
- 発売日: 2013/06/19
- メディア: 単行本
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『水木しげるロードの妖怪たちⅥ』は、初級・中級共通テキストで、境港、調布、そして鳥取、島根などの指定書店しか購入できないものです。これは境港市にある水木しげるロードの妖怪を中心に、約180個ぐらいの項目を紹介。2005年から第Ⅰ版が発行し、その後数年で更新しています。現在は2013年発行の第Ⅵ版です。境港市観光協会が発行されたもので、境港のご当地情報も掲載されています。
『日本妖怪大全』は分厚い辞書のようなもので、これは中級のテキストです。一般書店でも購入できます。妖怪・神仏・あの世などを包括しまして、計895項目が紹介されています。
読んでいるだけは楽しいですが、ここからは厳しい戦いだと思いますが、
とにかくできるだけ暗記しましょう!(TwT。)
『日本妖怪大全』の中にある「妖怪」については、自分は大雑把に「民俗学系統」と「文献系統」二つに分けています。(本当に大雑把です。)
【民俗学系統の妖怪の難関】
民俗学系統の妖怪は、あらゆる地方の似ている「妖怪」を集める性質を持っていますので、「とにかく紛らわしい!」と「とにかく覚えにくい!」の二つの難点があります。
- とにかく紛らわしい!
例えば、妖怪の中に結構王道な「河童」でも、日本各地の呼称によって、呼び方も「エンゴウ」(120)、「カシャンボ」(189)、「カラッパ」(220)などが数々あり、しかも性質は微妙に違っています。カンで判断すると間違っている可能性もあります。
- とにかく覚えにくい!
これは私個人的な問題かもしれませんが、私は長いカタカナに弱いです。
「イジャロコロガシ」(70)のような、意味が何となく文面で読み取れ、妖怪の性質を判断できる方はまだ大丈夫です。(「イジャロ 転がし」:夜道で落ちてくる系統の妖怪)
ただし、「アカカナジャー」(31)、「ネッブチュウ」(547)、「イノポロイクシ」(549)、「センポクカンポク」(412)など、手探りするすべもなく、一旦忘れたらもう思い出せないものもいっぱいあります!
→民俗学系統の妖怪への対策……類型を分けて、細く認識して憶えましょう!
【文献系統の妖怪の難関】
文献系統の方になると、上述のような紛らわしさはないですがが、妖怪の所在地(都道府県名・旧国名)、そして出典の書物名はどれぐらい覚えられるのかが、肝心なところになります。
外国人という言い訳かもしれませんが、私は特に日本の地理関係・旧国名がわからないところが沢山あります。そのため、いつも地図と照らし合わせながら勉強しています。
→文献系統の妖怪の対策……記憶力・覚える数が得点を左右する。
これは受験の際に常に気を付けなければいけない部分です。
次回から、類型ごとに紹介していきたいと思います。
他に役に立つ、まとめはこちらにあります:
↑本当の凄い方です!
↑自分の勉強力を試す時に役に立ちます。
私は本当に妖怪初心者なので、もし他に何か役に立てる情報でもありましたら、ぜひぜひ遠慮なく教えてください♪