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オニテンの読書会

思ったことを綴っていこうと思います。

食べログで、マックや吉野家の評価を見てみると。評価を評価する時代へ。

 わたしは、あまり、食べログを使わない。しかし、昨今の日本において、食べログは、美味しさを表す重要な指標になっているように感じる。本記事では、吉野家やマクドナルドなどのファストフード、そしてファミリーレストランについて食べログがいかに評価しているのかをみて見たい。

 

 みなさんは、食べログを使っていますか?わたしは、あまりグルメな方ではないので、食べログを使う機会も少ないです。

 《目次》

 最近、ショックなことがありました。宮崎県に観光に行ったのですが、そこで偶々、餃子専門店を見つけました。店構えも、明らかに老舗です。しかも、メニューは焼き餃子と、焼酎とビールのみ。しかも、安いし、うまい!! 気づけば、わたしは、焼き餃子を三人前食べていました。

 

これで、3.1なのか

 ほろ酔いでホテルに帰ったわたしは、このお店を忘れないためにも、住所を確認しようと、インターネットで店名を検索してみたところ、ショックを受けました。

 それは、検索上位に現れる、食べログの評価です。評価は、3.1 でした。五段階評価で、3.1です。それは、高いのか、低いのかわからない数字でした。

 しかも、評価をしている女性は、「この後、デートだから、そんなに食べていません」と書いています!!「そんな覚悟で、餃子を食べている人を信用できるのか!!」と怒りに震えたのですが、すぐさま、3.1という数字が表す美味しさの評価軸を確かめたくなりました。

 そこで、全国に「同じ味」、「同じ接客」、「同じ店構え」、没個性的な特徴をもつファストフード、牛丼店、ファミリーレストランの評価を見て見たいと思います。

 

 

ファストフードの評価

 まず、マクドナルド、モスバーガー、ロッテリアを見てみましょう!

 今回の評価については、食べログのランキング1〜20位の数字を用いています。

 

マクドナルド

 最高 京都南インター店 3.07

    ランキング1-20位 3.03-3.07

 

モスバーガー

 最高 成増店 3.08

 ランキング1-20位 3.07-3.08

 

ロッテリア

 最高 あべのアポロビル店 3.07

 ランキング1-20位 3.03-3.07

 

 驚くべきことに、ロッテリアとマクドナルドが、上位20位でも3.03から3.07の開きがあるのに関わらず、モスバーガーは、上位20位では0.01のみ差しかないのです。モスバーガーは、食べログ的には、他社よりも優れているようです。評価にも、特に個性的なものはありませんでした。

 

牛丼店の評価

 ここで、牛丼店の評価も見て見たいと思います。吉野家、すき家、松屋の評価を上げていきます。

 

吉野家

   最高 築地第一号店 3.36

 ランキング1-20位 3.08-3.36

 

すき家

 最高 荻窪駅西口店 3.08

 ランキング1-20位 3.03-3.08

 

松屋 

 最高 本内店 3.14

 ランキング1-20位 3.04-3.14

 

 数値的には、すき家が少し遅れを取っているようにも見えますが、松屋や吉野家で一位の評価を得ている各店舗ですが、そのレビューを見て見ますと、まず、松屋本内店では、新商品のカレーのレビューで高評価を打ち出している人が多く見られました。また、吉野家築地第一号店は、豊洲移転問題を絡めて、評価者たちが「最後に」とか、「観光で」というふうに評価を釣り上げているようでした。

 

ファミリーレストランの評価

 最後にファミリーレストランの評価を見て見たいとおもいます。選んだのは、サイゼリヤ、ガスト、ジョイフルです。

 

サイゼリヤ

 最高 堺筋本町店 3.08

 ランキング1-20位  3.07-3.08

 

ガスト

 最高 川崎新川通り店 3.08

 ランキング1-20位  3.03-3.08

 

ジョイフル

 最高 知多武豊店 3.08

 ランキング1-20位  3.03-3.08

 

 ファミリーレストランの評価については、最高評価の点数が、すべて3.08ということで、大きな差は見られませんでした。

 

《評価》を見て思うこと 

 これらの評価を見て、上述した3.1の餃子店は、ファミレスやファストフード店よりは、若干評価が高いということがわかりました。また、おそらくですが、食べログにおける五段階評価の3という数字は、ファミレスなどの全国チェーンが基準になっていることも伺えます。つまりは、手頃で、確実に食べれる味が、3であるということにもなるのです。

 このような数字であらわす評価において、料理を開発するスタッフを多く擁する大企業に、掃除や接客などを画一的なマニュアルをもって行うことができる大企業に「及第点」をつけ、基準として個人営業のお店を評価するのは、いかがなものかと思ってしまいます。

 しかし、それ以上に、この記事を書くために、 食べログのレビューを読み感じたことがあります。それは、「評価する自己の位置」です。

 たとえば、上述した、餃子をデート前に食べた女性は、「デート前にも食べたくなるような餃子店」もしくは、「デート前に餃子を食べてしまう私」といったものを表現しながら、レビューを書いていきます。

 食べログのレビューの多くは、「自分語り」を伴うものとなっており、すでに味や接客といった「店」そのものへの評価よりも、評価する自分の位置を気にしてらっしゃる方が多くいるのではなかろうかと思います。

 そして、評価の切り口を人と違うように書こうという方も見受けられます。つまりは、「みんなはこう思うけど、おれはこう思うよ」というものです。これは、単純な評価ではなく、批評です。批評を、評価サイトで行うことは、すでに単純な「味」や「雰囲気」を超え、「意味」のレベルで語ることになるのです。しかも、そうした批評をする方が、極端に高評価や低評価をしており、評価の数値に大きな影響を与えいているようにも見えます。

 食べログが、純粋な感想から、自分の考えを述べる批評の場になればなるほど、それは「食べる」という単純で、生理的な行為から乖離していくことになるでしょうし、それは、お店を使った自分語りとなるのだとおもいます。映画で言えば、「君の名は。」の批評では、映画そのものの批評を超えた、「見る人」とか「見た私」を語るものが多くあります。そうした状況に、食べログがあるのだと思うのです。

 こうした自分語り、「独自」の切り口が多くなればなるほど、結局は「十人十色」みたいな結末となり、振り出しに戻るのかもしれません。 

 

 食べログが、すでに「友人のオススメ」の凌駕するものとなっています。すでに、食べログで高評価のお店を紹介する仕事をしている有名人さんもいます。ちょっと前は、「有名人おすすめのお店」で番組をやっていたのに。

 少し寂しくなる、今日この頃でした。

 

 

《こんな本があるのですね》

本を買わずに、サイトを見れば良いのでは?と思いますが、本には、本の、サイトにはサイトの良さがあるのかもしれませんね。

 

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