オニテンの読書会

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さよなら、「泥棒市場」  シンガポール Sungei Road Flea Marketの閉鎖

 シンガポールにある「泥棒市場」があることを知っていますか?シンガポールに旅行にいったことがある人でも、このSungei Road Flea Marketに訪れたことがある人は少ないのではないでしょうか。

 今回の記事では、2017年7月11日に閉鎖されてしまう、シンガポール最後の泥棒市場についてのご紹介です。

【目次】

 

 

Sungei Road Flea Market

市場の場所 Bugis付近 

この市場の場所ですが、Bugis駅近くのQueens Streetのバスターミナルの裏側にあります。Bugis駅から、徒歩5〜10分ほどなので、都心からすぐにアクセスできるような場所ですが、Orchardでショッピングを楽しみたいという方々には、異世界かもしれません。

 

市場の歴史と様子

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(写真 タカギ撮影 2017/7/7 市場の様子)

 

 このSungei Road Flea Marketの歴史について、いつから始まったのか明確な日時等は不明だそうですが、おおよそ80年の歴史があるそうです。2017年7月11日に閉鎖されることが決まっており、この歴史や人々の様子を資料に残そうと、大学やテレビ局、政府機関が訪れ、さまざまなドキュメンタリーが作成されています。市場が開かれているのは、毎日午後1時から午後7時までとさだめられており、場所取りは、早い者勝ちだそうです。

 この市場は、Thieve Market(泥棒市場)との呼び名で親しまれてきました。その名の通り、盗品が売られていたためです。また、盗品だけでなく、政府や軍からの横流し品や、禁止されているポルノビデオなども、売られていたそうです。

 現在では、中古品の販売に限る、という政府からの取り決めで、盗品は売られていないことになっていますが、「このDVD海賊品じゃないかなぁ。」、「これ、絶対拾ってきたものでしょ。」としか思えないものが売られているので、かなりのグレーゾーンな市場なのです。 

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(写真 タカギ撮影 2017/7/7 商品のほとんどの値段が1-5ドルでした。)

 

80年の歴史があるこの市場は、シンガポールの歴史とともに栄え、そして衰退する運命にありました。

 古くは、Robinson Petangとの愛称でよばれていたそうです。この愛称の意味ですが、Robinsonの午後という意味だそうです。それは、午後3時から午後6時まで商いがされていたからでした。

 1942年から45年の、日本軍による占領期には、不足した食料や日用品を求め、訪れる人が多く、人気の市場でした。

 1960年末に、イギリス軍が引き揚げると、軍の横流し品が多く、市場に軍服や軍用製品が売られるようになりました。

 1970年代からは、シンガポールの近代化の波に、露天商の人数も減り、市場の規模も縮小されるようになります。

 2011年には、公共交通機関MRTのJalan Besar駅の建設のため、市場は半分以下の規模となってしまいました。

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(写真 1971/11/14 National Archives of SIngaporeよりSingapore Press Holdings撮影)

 

 私が訪れたのは、閉鎖目前の2017年7月7日でした。6年前に、妻と訪れたときに比べ、かなり縮小されており、まわりは工事現場に囲まれたようになってしまっていたので、少し雰囲気が変わっていました。しかし、露天商の方々の元気な声は、あいからわずです。都市化に進むシンガポールでは、数少ない「東南アジア」っぽさを感じさせてくれる素敵な場所です。

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(写真 タカギ撮影 2017/7/7 商品のほとんどの値段が1ドルでした。)

 

 市場の入り口には、この市場が、閉鎖されることを告げる看板が掲げられていました。市場自体も、工事中の緑色のフェンスに囲まれたようになり、徐々に終わりが近づいていることがわかります。

 

 

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(写真 タカギ撮影 2017/7/7 入り口の看板)

 

 この週末に、80年の長い歴史に幕を下ろす「泥棒市場」ですが、多くの人が集まっていました。中には、わたしのようにカメラをとり、店主やお客さんにインタビューをするもおり、この市場を記憶に、そして記録に残したいと思う人々は多くいるのです。

 

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(写真 タカギ撮影 2017/7/7 市場入口)

 

シンガポールに滞在している方、そして、今週末にシンガポールに訪れる予定がある方は、ぜひ、この市場を覗いて見てください。

 観光地では味わえない、人々の生活を感じることのできる素敵な場所ですので。

 

 

 

【参考サイト】

 以下のサイトは、National Heritage Boardが作成しているサイトなので、非常に詳しく書かれています。興味のある方は、こちらをどうぞ!!

roots.sg

 

シンガポール環境局が作成した動画です。広報の意味合いが強いものです。

www.youtube.com

 

 

 

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