オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

わたしの人生と、考え方を変えてくれた映画「ベイブ」との出会い。

 可愛らしい子ブタが活躍する映画「ベイブ」を見て、「人生観が変わった」、と言ったら、みなさんはどう思うだろうか? 高校生だったわたしは、たまたまテレビで放送していたこのコメディー映画を見て、確かに救われた感覚を覚えたのだった。

 高校一年生の終わりの3月ごろ、それはわたしにとって地獄のような日々だった。わたしは、一度たりとも高校時代に戻りたいとは、思わない。辛かったからだ。いや、過去に戻りたいなどと思える日々が、今までにあったのだろうか。思い出は、いつも真っ暗だ。

 そんなわたしに、明るい光を与えてくれた映画「ベイブ」、わたしにとってこの大切な映画との話をさせていただきたい。

[目次]

 

ベイブ (吹替版)

ベイブ (吹替版)

 

 

 

高校時代、親友の死、両足の肉離れ、特別進学クラス編入

 話は、高校時代にさかのぼります。剣道をするために、とある進学校に入学したわたしでしたが、高校一年生の秋頃から、練習中、両足に激痛が走るようになり、思うように動けなけくなってしまいました。すぐに病院に行けばよかったのですが、一年生で50人近くいた部員の中で、一軍に選ばれていたわたしは、「今、レギュラーを決めるしかない」と、無理をしていたのです。しかし、というか、当たり前ですが、冬になる頃には、無理がたたり、思うように動けないどころか、歩けないレベルにまで悪化してしまいました。病院に行くと、両足にアキレス腱鞘炎、肉離れが起きており、お医者さんから「正直、動けていることがすごいってくらいに、悪化しているよ。もう、剣道は諦めた方が良いかもしれない。」と言われ、愕然としました。それからは、練習に参加することは、できず、ジャージ姿で、素振りをし続ける日々が続きました。

 練習に合流できるようになった時には、一軍から五軍に降格され、練習も以前のようにレギュラーメンバーとしての練習ができなくなってしまいました。

 大きな挫折を経験したわたしに、さらなる不幸が訪れました。それは、親友の死でした。幼馴染で、中学校時代は同じ剣道部に所属していた親友が、病魔に倒れました。友人の死を告げられた時の衝撃と悲しみは、15年以上経った今でも、時々思い出してしまいます。

 部活も挫折し、親友を喪った高校一年生の3月、何も考えたくなくなり、毎日をぼーっと過ごすしかできなくなっていた時期に、担任の先生から、「特別進学クラスに上がって欲しい」との電話をもらいました。わたしは、あくまでも部活のために高校に通っているので、勉強しかできないようなクラスには行きたくない、と答えたのですが、三日連続で電話で口説かれた時には、諸葛亮孔明の話を思い出し、特別進学クラスに進むことを認めたのでした。特別進学クラスでは、わたしのように部活をしている生徒は少なく、話が会う子がいなかったため、ものすごく孤独感に襲われたことを覚えています。

 そんな、人生で初めて大きな孤独感と挫折を味わったわたしが、たまたまテレビで放送されていた映画「ベイブ」を見ることになるのです。

 

わたしの映画「ベイブ」解釈

いつ死ぬかわからぬ不安定で、幸せなわたし達

 子ブタが、牧場でイキイキと生活する、そんなほのぼのとした映像が続くこの作品ですが、その幸せな風景の影には、屠殺される危険性が常に存在しているのです。

 この作品では、慈母厳父ではなく、慈父と気ままな母という二つの神として、牧場主のおじいさんとおばあさんが存在しています。子ブタのベイブは、常に殺される可能性があるのですが、彼は、「幸運にも」その危険には気がつかず、人生を楽しんで生きているのです。

 その姿は、いつ死ぬかわからない、明日死ぬかもわからないのにもかかわらず、気ままに人生を謳歌しようとする人間の姿に重なるものでした。そして、そうした死の危険を、ベイブは、ただ朴訥と生きる、できることをすることによって、回避して行くのです。彼の実直さが、死を遠ざける、神(彼の死を司る人物)はそれをただ見つめる、といったようにわたしには見えました。

 友人を喪ったばかりのわたしは、自分がこれからどう生きるべきか、について悩んでいたのですが、実直に自分のできることをするしかない、という至極当たり前で、実に前向きな答えを、この映画に見出したのです。

 

スポ根映画としての「ベイブ」

 両足をケガしていたわたしにとって、「ベイブ」はスポ根映画にも見えました。それは、名伯楽のもとで、《奇妙な》選手が活躍する物語としての「ベイブ」です。牧場主のおじいさんは、ベイブの牧場犬として才能に気づき、彼の能力を伸ばそうとします。選手の才能を、先入観にとらわれず、評価する牧場主のおじいさん、そして他人とは違う、新たな方法で、勝利を目指す選手としてのベイブ、が牧場犬のコンテストに望むのです。

 彼らは、観客の嘲笑、ブーイングに晒されながら、競技に専心し、勝利をおさめます。その姿を見て、わたしは、「ケガをしている自分だから、気づくこともあるのではないか」と思い、新たな研鑽を積むことを心にきめたのでした。

 

その後の、わたし

 「ベイブ」は、わたしに「やるしかない」という気持ちを教えてくれました。映画を見て、頑張ろうと思えたのは、この映画を見たのが初めてでした。「ベイブ」を見たことによって、考えたことがうまくいったのか、一年後には、部活動でレギュラーを獲得し、その後、関東大会、全国大会へ出場することができました。

 「ベイブ」から得たことは、その後の研究生活や、社会人生活でも、わたしにとって大きな指標になっています。

 しかし、2015年、わたしにまたも、大きな壁が待ち受けていました。毎日悩み、どうしていいか煩悶とする日々が続きました。そんな中、ある映画のおかげで、またも「やるっきゃない」という気持ちになれたのです。その映画は、「マッドマックス 怒りのデスロード」でした。見た瞬間、うおーーーっとなりました。

 そして、驚いたことに、映画「ベイブ」の脚本家と、この「マッドマックス」の監督さんは同一人物だと知って、仰天し、ジョージ・ミラーという人の偉大さに敬服したのでした。

 

みなさんは、人生を変えた映画はありますか?

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]

 

 

 

読者の方を大募集しております。興味を持っていただけた方は、是非、下のボタンをポッチッと押してくださると嬉しいです!!

↓↓↓↓↓↓

↑↑↑↑↑↑