オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

スキージャーナル社、『剣道日本』との思い出

 先日、スキージャーナル社の倒産が報道されました。わたしは、そのニュースを妻からのラインで知りました。言葉がありませんでした。わたしの人生で、出版社が潰れてこれほどまでにショックを受けるのか、と不思議なほどに。

www3.nhk.or.jp

 

 わたしにとって、スキージャーナル社は青春の一部と言っていいほど大切な『剣道日本』の出版していた会社です。わたしの人生に大きく影響を与えた出版社が、消える。なんとも言えない、感情と思い出を綴りたいとおもいます。

 

①父の買ってきた『剣道日本』〜中学生時代

 わたしと『剣道日本』の出会いは、20年ほど前まで、遡ります。思い返せば、父が買ってきてくれたものが初めての『剣道日本』だったのではないかと、思います。中学生になったわたしは、それまで柔道を習っていたのですが、進学した中学校に部活がなく、同じ武道だから、という理由で剣道部入りました。しかし、うまくいかず、地区最弱校のBチームの補欠に甘んじていました。そんなわたしに、父が買ってきてくれたのが、『剣道日本』、そして、伊保清次先生の著書『新・剣道上達講座』でした。父は、毎月『剣道日本』を買ってきてくれました。

新・剣道上達講座

新・剣道上達講座

 

  この出会いから、わたしの剣道熱は、燃えてきた気がします。《活字剣道》というものは、ないですが、動画などが手に入りにくい時代に、写真や文字で、目指すべき剣道を学ぶことができたおかげか、中学三年生になると県大会でも勝ち進むことができ、2校からスカウトを受けました。しかし、勉強もしたいと思い、文武両道をウリにしている高校に進学しました。 

 

 

②進学先は、『蛍雪』ではなく、『剣道日本』で 〜高校時代&大学時代

 高校時代は、剣道漬けだったものの、少しずつ勉強はがんばってました。センター試験まで、わたしは東京の国立大学を目指していたのですが、センター試験が予想以上に良く(88%)、わたしは本当にその大学に行きたいのか? 行って何をするのか? と自問自答しました。折しも、小さな頃からの幼馴染が、甲子園でベスト8ととなり、「自分ももう一度スポーツがしたい」と思っていたときでした。

 悩んでいたわたしは、家にある『剣道日本』を読み始めました。その号には、「剣道を科学的に研究する」、「中段、二刀、上段、すべての構えで全日本選手権に出場」したE先生の伝記「隼」が連載さており、このE先生教わりたいと、E先生が勤めていた国立大学に進学先を決めたのでした。(高校の先生には、だまって受験しました。)

 すでに、センター試験が終わり、前期の申し込みには間に合いませんでしたが、速達で願書を請求し、速達で願書を提出して、後期試験に間に合うことができました。

 後期試験で、合格することができ、憧れのE先生の元で、剣道を学ぶことができました。

 大学4年間で、E先生がお話している内容がスキージャーナル社から出版されたり、大学に取材がきたりと、読むだけだった『剣道日本』が、とても身近に感じられるようになったころでもありました。そして、選手として何回か名前が載ったのも、とても思い出深く、今でも、家の本棚には大切にしまってあります。

 

③同窓会誌のように 〜社会人時代

 社会人になっても、『剣道日本』はわたしにとってとても大切なものでした。剣道とは離れていましたが、専門家として、教育者として剣道に携わっている友人や、高校・大学の後輩たちの活躍を見ることが楽しみになっていました。

 もちろんE先生もご健在で、各地での講演活動などのまとめられていたりと、自分の青春時代を思い出す、重要なツールになっていたのです。

 また、最近は高校剣道や社会人剣道などの特集も多く、楽しんで読んでいたのですが、休刊、そしてスキージャーナル社の倒産が報道されました。もう、読むことができないと考えると、とても寂しい気持ちになります。

 

 

 「人生に大きな影響を与えた雑誌はあるか?」と聞かれたら、わたしは、『剣道日本』と答えます。携わっていた方々、本当にお疲れ様でした。毎月、楽しみに読んでおりました。本当に、ありがとうございました。

 

 みなさんは、人生に影響を与えた本ではなく、雑誌はありますか?

 

 

剣道日本 2017年 10月号 DVD付 [雑誌]

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 《わたしのヒーローである宮崎正裕先生が表紙です》