オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

これから、特別研究員DC1を申請するあなたへ(心理面、人間関係について、落ち込んだ時に)

 特別研究員DC1を目指して、そろそろ申請書を準備しようか、と思っている方も多いはずです。本サイトでは、これまで、採用申請の書き方などについて記事を書いて来ましたが、今回は、書くにあたっての精神面のお話です。

 前回の記事は、

 

www.oniten-yomu-book.com

 

 

 今回は、私の経験から、お話をしたいと思います。

①「稚拙な」業績をどう考えるか。 捨てる神あれば、拾う神あり!!

 まず、研究業績についての考え方についてです。前回までの記事でも、発表や論文執筆は積極的にしよう、と書いて来ました。しかし、院生1年目で出せる論文も発表のレベルも、「推して知るべし」です。

 私も「こんなレベルで良いのだろうか」と悩んだものですし、先輩から厳しい言葉をかけられたこともあります。「稚拙な」業績をどう考えるか、研究は何時まとめるべきか、非常に判断が難しいものです。

 そんな「稚拙な」研究が、なぜか人の目にとまり、有難い言葉を頂いたお話を。

 博士課程3年生の時ですが「シンポジウムの登壇しないか?」とのお誘いをいただきました。シンポジウムを主催した研究会の率いているのは、某有名大学の学長で、私の研究分野の超重鎮の方でした。

 しかも、「修士課程のときの研究を話してほしい」とのこと、その内容は、私が修士1年で書いた超稚拙な内容の論文のことでした。私自身にとっては、恥ずかしい思い出、ある種の黒歴史みたいなものでしたが、勇気をもって登壇させていただきました。

 シンポジウム終了後、その先生に頂いた言葉は、「君の研究は朴訥だが、センスがある。がんばってくれ。」との有難い言葉でした。

 なんか、ジブリ映画の「耳をすませば」のシーンを思い出しました。

『荒々しくて率直で未完成で、聖司のバイオリンのようだ。雫さんの切り出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。よく頑張りましたね。あなたは素敵です。慌てることはない。時間をかけてしっかり磨いて下さい』

耳をすませば [DVD]

 雫が、おじいさんに言われた言葉です。

 こんな素敵な言葉を言われるためには、まず原石を見せなくてはならないのです!!

 そして、何よりも、特別研究員DC1は、原石を見つけ出すことが目的の制度のはず!!

 

 

 また、ぐずぐずしがちな私を奮い立たせてくれた言葉をご紹介します。

 人類学者ホカートの言葉です。

 研究が完全ではないからという理由で公表を差し控える厳密な学者が、賛美の対象となることがある。しかしそのような学者は学者として存在する価値はない。というのは、彼は自分の分野での義務を果たしていないからである。それが彼の理想主義から出たものであろうと、または彼の怠慢から出たものであろうと、結論は同じである。科学の分野でも、あるいは政治、経済、戦争の分野でも、危険を冒さぬ者は何もなさぬものである。注意深くあるのはよい。しかし臆病であってはならぬ。王権 

 声に出して読みたい、序文ナンバーワンです。もちろん、研究レベルは、ホカートとは比べる由も無いですが、勇気をもつことは重要であると思います。

 

②同じ研究室の友人と、同時に申請した時は。

 申請するとき、私にとって、非常に複雑な問題が起こりました。同じ研究室の友人が、同じ特別研究員DC1を申請することになったのです。もちろん、同じ分野でです。

 最初は、それぞれ、準備に勤しんでいたのですが、4月中旬、突然、彼の手が止まってしまいました。精神的にも、技術的にも、キャパシティをオーバーしてしまったのです。経済的にも恵まれたほうではありませんでした。彼とは、友人でした。

 その時、とても悩みました。「手伝うべきか。手伝わないべきか。」手伝った場合、自分が落ちる可能性があがります。そもそも、申請書を作成において、人が手伝ってもいいのか?、答えの出ない問答を、数日間、繰り返した思い出があります。

 私が、選んだ道は、友人を手伝うことでした。おそらく、提出前の数日間は、彼の申請書を手伝ったことになると思います。(手伝うとは、話し合いやカウンセリングみたいなもので、直接書いてはいません。)また、彼からも、意見や情報をもらうことにつながったのです。

 結果は、私が「面接免除」、彼が「面接候補」で合格しました。私の専攻分野で、採用されたのは、私と友人の、二人だけでした。つまり、独占に成功しました。

 この経験は、私自身の自信にもなりましたし、何よりも、精神的にゆとりができました。学振申請を孤独な戦いと思い、他の研究仲間と距離をとるのも良いかと思いますが、申請後にも研究はつづきます。むしろ、博士課程への進学した後の方が研究生活は長いのですから。

 研究は、餓狼、修羅の世界ですが、そんな世界をどれだけメルヘンな世界観で乗り切るかが、私の目標になったのです。

 

③インターネット上の情報収集。不機嫌な情報より、ご機嫌な情報を

 このブログを訪問してくださった皆様の多くが、インターネットで情報を渉猟してらっしゃると思います。ここで、私がオススメするのは、「インターネットは嘘だ」というものではなく、「インターネットの不機嫌な情報は見るな」ということです。

 インターネットでは、不機嫌な情報がたくさんあります。例えば、twitterでは、「学振〇〇したら、どうしよう」とか、「あいつ学振のくせに、研究してない」などです。真偽のほどはわかりませんが、少なくとも、読んでいて楽しくはないですよね。

 インターネットでは、学振の制度そのものに敵意がある方もいますし、採用されなかったことを恨みに思っている人もいます。そういった情報は、遮断するべきだと思います。できるだけ、ご機嫌な情報を選んでください。

 まずは申請書を書き終わること、それが、目的のはずです。

 私も、ときどき、2チャンネルの情報をみては、落ち込んだりしました。それは、無意味だということも知りました。インターネットには、有用な情報が確かにあります。だけど、それで心を壊してしまっては、元も子もありません。

 あなたの心を壊すこと、それが彼らの目的です。

 負けないでください。というか、ご機嫌な情報だけを見てください。

 

学振特別研究員DC1の申請は、心が疲れる作業です。ゆとりをもって、進めてくださいね。

 

【これを見ると元気になりますよ!!】

心が疲れたあなたに

 「ウィットネス ミー!!!」と叫びながら、頑張りましょう!!

 

もしくは、「ディス イズ スパルタァー!!!」がオススメです。

 

300<スリー ハンドレッド> (字幕版)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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