オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

執筆者 キャロル

台湾の『君が代』ー『君が代』を歌う祖母ー

こんにちは。台湾出身、日本在住のキャロルです。今回は、台湾における「君が代」のお話をしたいと思います。 【目次】 祖母が「君が代」を歌えるか、聞いてきた 「君が代」形成を知る 台湾の「君が代少年」ー植民地支配と『国歌』ー 「君が代」を歌う祖母 …

腐女子的、政治解釈ー台湾の政治には、喧嘩も、愛もあるー

台湾の国会や議会と聞いて、みなさんは何を想像しますか? 日本の皆様の中には、「国会乱闘」が思い出す方も多いのではないでしょうか。 これは今年の7月、政府の新しい大規模投資計画、「前瞻基礎建設計画」の予算案の審議を行う際に、野党の国会議員たちを…

台湾のゲイコミュニティを描く『孽子』〜1970年代の青春と同性愛〜

2017年5月24日、台湾では大法官会議において、同性愛者の結婚制限は違法だという判決を下りました。反対する人々も多くいましたが、同性婚を社会的に認めるに大きな一歩としてとらえられています。 今回は1970年代台湾のゲイのコミュニティを描いた小説、『…

台湾の「民間療法」と「精神病院」を考える場所:龍発堂

この前、台湾鉄道で台湾南部の「高雄」から「台南」まで移動しました。 両地の境で、一つ不思議な建築をみかけました。 看板には、「龍発堂」と書いてあります。 〈写真1〉龍発堂写真(写真出典:●) 台湾では、龍発堂はほぼ「精神病院」とイコールとなって…

河童について勉強してみよう! めざせ!妖怪検定!⑥

「日本には、どんな妖怪がいますか?」と聞かれたら、恐らく「河童」と答える人は多いでしょう。 妖怪検定の中にも、「河童系」の妖怪という難関がありまして、地域によって似ているような名前の「河童系」の妖怪が非常に紛らわしいのです。 その恐ろしさを…

『日本の刺青と英国王室』:転々とする文明と野蛮の視線

皆様、「刺青」といえば、頭の中に浮かぶものはなんですか? わたしは、台湾出身ですが、来日した際に、温泉に入ることがありまして、タトゥー、刺青(いれずみ)お断りの看板に驚いたことがあります。温泉のみならず、プールでも、タトゥー・刺青をいれたお…

台湾の信仰と現代化を考える場所:十八王公廟

乾華十八王公廟は台湾北部の廟で、北海岸の道沿いに位置し、海岸沿いのドライブで立ち寄る人も少なくないでしょう。1980年代では人々から熱狂的な信仰を集めましたが、現在では少し落ち着いてきているようです。 先月、3年間の廟の修繕が完成しまして、新し…

女性の運命を翻弄する真っ赤な提灯 中国映画『紅夢』をご紹介

最近バチェラー・ジャパンを視聴しました。今は前半しか見ていませんが、何となく「ローズセレモニー」というシステムが非常に気になり、思わず昔見たことのある中国映画、『紅夢』のことを思い出しました。 『紅夢』(原題:大紅灯笼高高挂=真っ赤な提灯を…

よみがえる伝承・都市伝説 常光徹『学校の怪談−口承文芸の研究〈1〉』 おすすめの本の紹介 & めざせ!妖怪検定!⑤

今回の記事では、一冊の本の内容を紹介していきたいと思います。 〈目次〉 「学校の怪談」を研究する めざせ!妖怪検定!! 「トイレの花子」や「口裂け女」のような、1980年代に一世風靡した都市伝説の背後には、急速的な社会変遷との関係性があります。し…

台湾の人気ドラマ『通霊少女』 霊と交信する少女の青春の悩み

最近、台湾で大ヒットしたドラマ、『通霊少女』(The Teenage Psychic)を紹介したいと思います。『通霊少女』はとにかく大人気です。最終回が放送される前に、台湾の総統も自身のfacebookで好意的なメッセージを掲載しました。 『通霊少女』は台湾の公共テ…

台湾の芸術と歴史を考える場所:宝蔵巖・Treasure Hill

台湾観光といったら、日本人のみなさんは、頭に浮かぶのは何でしょうか?…千と千尋の神隠しのモデルの一つと言われた「九份」、グルメを堪能する「士林夜市」、それともショッピングモールの「台北101」でしょうか。 ここで紹介したいのは、上記する王道的な…

映画『魔法阿媽』・中元節と夏休み

ポスターの引用先リンク: entoolkit.culture.tw 予告編はリンクを通してご覧になってください(英語版しか見つからなくて、すみません…)。 1998年上映(時間:81分) 中国語タイトル:魔法阿媽(直訳:魔法のあるおばあちゃん) 英語タイトル:Grandma and…

憑きもの・憑霊について 小松和彦『憑霊信仰論』から  めざせ!妖怪検定!!④

妖怪検定の内容、第二弾は「憑きもの」について紹介したいと思います! 紹介したい一冊は、小松和彦『憑霊信仰論』です。 幼い頃(?)台湾で京極夏彦の『姑獲鳥の夏』の翻訳を読みました。台湾に類似する概念がなかったため、ずっと「憑きもの筋」のことを…

退廃と美麗 東南アジア文学 黎紫書『野菩薩』

小説を読む際に、私は何となく二つの部分を気にします。 一つ目は物語性で、いわゆるストーリーの進み具合、物語の構造、筋が通っているか否か、バックグラウンドとキャラクターの設定などの部分に当たります。 そして、もう一つは文章の表現力で、どれぐら…

「神獣 白沢」を学ぼう! めざせ!妖怪検定!!③

みなさん、「白沢」をご存知ですか? 白沢は中国の神獣ですが、マンガやアニメで大人気の「鬼灯の冷徹」の登場キャラクターとして知ってらっしゃる方も多いかもしれません。 鬼灯の冷徹(4) (モーニング KC) 作者: 江口夏実 出版社/メーカー: 講談社 発売日: …

「手」でわかる出身国? 数の数え方

台湾の1から10までの数え方のジャスチャーは結構特殊的なものだ!!! 日本に来た時、初めてこのことに気づきました。 台湾では、本当に「普通の中の普通」のジャスチャーなのに、日本においては全然通用していないことに驚きを感じました。 文字ではやや表…

台湾のダサカッコイイ男たち「台客」 台湾あれこれ①

恐らく中国語の教科書には出てこないと思いますが、、台湾のボップカルチャーや文化を理解する際に、わりと役に立ちそうな事柄を紹介していきたいと思います。 まずは、「台客」という言葉は、皆様ご存知でしょうか。 【中国語】 台客 ピン音表記:tai2 ke4 …

めざせ!妖怪検定!!② 役に立つサイト・千里の道も一歩から

妖怪検定の内容に入る前に、準備に役に立つサイトを紹介します。 まずは「日本の地理」に関する勉強で、その後は「怪異・妖怪伝承データベース」に関連する情報収集の方法です。 ◎日本の地理に関する勉強に関して 前回の記事にも取上げたように、「妖怪の所…

めざせ!妖怪検定!!① 妖怪検定って、なんですか?

妖怪検定浪人生 私は台湾出身ですが、日本の「妖怪」に対して興味を抱きました。「怖い話・古い日本民俗・面白おかしいキャラクター」、これは私最初の妖怪に対するイメージでした。日本に来た時には、妖怪をモチーフにしたサブカルチャーが盛んになっていま…