オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

台湾の『君が代』ー『君が代』を歌う祖母ー

こんにちは。台湾出身、日本在住のキャロルです。今回は、台湾における「君が代」のお話をしたいと思います。 【目次】 祖母が「君が代」を歌えるか、聞いてきた 「君が代」形成を知る 台湾の「君が代少年」ー植民地支配と『国歌』ー 「君が代」を歌う祖母 …

「だから、神を信じた方が良い」の説明が、まったく納得いかなかった話。

みなさんは、神様や仏様の存在を信じていますでしょうか? わたしは、特に宗教を信じてはいませんが、神様はいてもいなくてもいいなぁ、と思ったり、いた方がいいんじゃないか、と思ったりと、無神論者とも言い切れない曖昧な立場です。 でも、毎年初詣には…

ギャンブル依存だった私を救ってくれたもの。ーギター教室、1日1冊読書、語学学習ー

わたしは、ギャンブル依存症でした。20代前半のほとんどをギャンブルに費やしました。今日負けても、明日勝てばいい。勝てば、負けた分も返ってくる。買った日は、ご飯を贅沢したり、欲しかった物を買ってしまう。負けても、目をつぶる。 ギャンブルをしてい…

学振(DC1)に落ちた時に、するべきこと。

この記事を読んでいる方は、日本学術振興会特別研究員(DC1)を申し込んだ、もしく、申し込もうか迷っている方だと思います。申請してから、結果が出るまで約半年、心身ともに疲弊している方もいらっしゃるかもしれません。 今回の記事では、もしも、学振(D…

腐女子的、政治解釈ー台湾の政治には、喧嘩も、愛もあるー

台湾の国会や議会と聞いて、みなさんは何を想像しますか? 日本の皆様の中には、「国会乱闘」が思い出す方も多いのではないでしょうか。 これは今年の7月、政府の新しい大規模投資計画、「前瞻基礎建設計画」の予算案の審議を行う際に、野党の国会議員たちを…

本を読むことで、本を買うことが出来た。

文系おじさんとして、このブログをはじめた理由の一つに、「本を読むことで、本を買う」ことは出来ないか、という目標がありました。 わたしにとって、読書は、職業的にも、趣味としても、生活の中になくてはならないものなのですが、本を買うのは、もちろん…

台湾のゲイコミュニティを描く『孽子』〜1970年代の青春と同性愛〜

2017年5月24日、台湾では大法官会議において、同性愛者の結婚制限は違法だという判決を下りました。反対する人々も多くいましたが、同性婚を社会的に認めるに大きな一歩としてとらえられています。 今回は1970年代台湾のゲイのコミュニティを描いた小説、『…

戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』をめぐる二人の《作者》の物語

戦後最大の奇書と呼ばれる『家畜人ヤプー』を、みなさんは読んだことがありますか?わたしは、この作品の「見ちゃいけないものを見てしまった、でも、また見たい」というような感覚に圧倒されてしまいました。 「『家畜人ヤプー』の作者の正体は、誰であるか…

本が溢れてくる瞬間に。 インプットとアウトプットの境界線に立って。

みなさんは、本を読んでいる途中で、突然読み進めることができなくなってしまうことはないだろうか。わたしは、月に10冊から20冊ほど本を読むのだが、5〜10冊ほど連続して読むと、吐き気や怒りにも似た感情が沸き起こり、本を読み進めることができなくなって…

何も起きない探偵の物語。ポール・オースター『幽霊たち』

【108円本屋大賞】 某大手古書店チェーンに存在する100円均一棚。それは、売れ残り、値段が下げられ続けた本たちが、最後に行き着く、最果ての地である。しかし、そんな棚にも、傑作、名作が眠っている。そんな本を救い出し、読み、人に勧めたら、、、 と…

盲目の少女が、《見た》残酷な真実とは? ジッド『田園交響楽』

【108円本屋大賞】 某大手古書店チェーンに存在する100円均一棚。それは、売れ残り、値段が下げられ続けた本たちが、最後に行き着く、最果ての地である。しかし、そんな棚にも、傑作、名作が眠っている。そんな本を救い出し、読み、人に勧めたら、、、 と…

勉強禁止の家に生まれて。

わたしは、勉強をしていると妨害される家に生まれました。理解しにくいとは、思いますが、中学生や高校生の頃は、家で勉強していると「勉強なんかするな」と親に、とくに父に言われたのです。定期テストも、勉強していれば、「勉強なんかしなくていい」と父…

台湾の「民間療法」と「精神病院」を考える場所:龍発堂

この前、台湾鉄道で台湾南部の「高雄」から「台南」まで移動しました。 両地の境で、一つ不思議な建築をみかけました。 看板には、「龍発堂」と書いてあります。 〈写真1〉龍発堂写真(写真出典:●) 台湾では、龍発堂はほぼ「精神病院」とイコールとなって…

ムスリムとの共同生活を描いたマンガ『サトコとナダ』 おすすめマンガの紹介です。

みなさんのムスリム(イスラム教徒)へのイメージは、どんなものでしょうか?「わからない」、「寡黙そう」、「こわい」、結構ネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 では、ムスリムと一緒に仕事をしたり、住んだことがあ…

旅メモのすすめ! 写真には残らない思い出の作り方。

みなさんは、旅の思い出をどうやって残していますか?「写真をいっぱい撮る」という方も多いのではないでしょうか。 わたしは、旅行に行く際は、メモ帳をもっていき、訪れた場所や日時を少しずつ書くことにしています。面倒臭いと思われるかもしれませんが、…

ブログ初心者がニュースサイトに記事を掲載してもらって思ったこと。 方法や感想について

ブログを初めて半年が経ちました。これまで、ニュースサイトで10回ほど掲載していただいたのですが、それについて思ったことを書いてみたいと思います。 わたしと同じブログ初心者の方に参考になったら、と思っています。何年もブログを運営されている方にと…

Dunkirk Spiritって何? Brexit時代の映画「ダンケルク」

映画「ダンケルク」の公開が2017年9月9日に迫っています。 わたしは、シンガポールで一足早く、7月20日の公開初日に鑑賞してまいりました。 (シンガポールでは公開初日ということもあり、満席となっていました。) 今回の記事では、映画「ダンケルク」の舞…

河童について勉強してみよう! めざせ!妖怪検定!⑥

「日本には、どんな妖怪がいますか?」と聞かれたら、恐らく「河童」と答える人は多いでしょう。 妖怪検定の中にも、「河童系」の妖怪という難関がありまして、地域によって似ているような名前の「河童系」の妖怪が非常に紛らわしいのです。 その恐ろしさを…

『日本の刺青と英国王室』:転々とする文明と野蛮の視線

皆様、「刺青」といえば、頭の中に浮かぶものはなんですか? わたしは、台湾出身ですが、来日した際に、温泉に入ることがありまして、タトゥー、刺青(いれずみ)お断りの看板に驚いたことがあります。温泉のみならず、プールでも、タトゥー・刺青をいれたお…

シンガポールからマラッカへ バスで行けるおすすめの旅。

4泊5日でシンガポールに滞在、とすると、最後の1日は、間違いなく手持ち無沙汰になると思います。シンガポールって結構小さくて、すぐに観光し終わってしまうんですよね。そんな時、おすすめなのが、シンガポールからお隣のマラッカへ、少し足を伸ばすこと…

台湾の信仰と現代化を考える場所:十八王公廟

乾華十八王公廟は台湾北部の廟で、北海岸の道沿いに位置し、海岸沿いのドライブで立ち寄る人も少なくないでしょう。1980年代では人々から熱狂的な信仰を集めましたが、現在では少し落ち着いてきているようです。 先月、3年間の廟の修繕が完成しまして、新し…

戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』の《作者》は、マスコミによってデッチアゲられた!!?

みなさんは、『家畜人ヤプー』という作品をご存知でしょうか? わたしとしては、娘に読ませたくない作品ナンバーワンレベルの作品だと思っています。初めて読んだ時は、「なんじゃこりゃ!」と思ったのですが、マゾヒスト作品として作られたものと知ると、「…

さよなら、「泥棒市場」  シンガポール Sungei Road Flea Marketの閉鎖

シンガポールにある「泥棒市場」があることを知っていますか?シンガポールに旅行にいったことがある人でも、このSungei Road Flea Marketに訪れたことがある人は少ないのではないでしょうか。 今回の記事では、2017年7月11日に閉鎖されてしまう、シンガポー…

わたしの人生と、考え方を変えてくれた映画「ベイブ」との出会い。

可愛らしい子ブタが活躍する映画「ベイブ」を見て、「人生観が変わった」、と言ったら、みなさんはどう思うだろうか? 高校生だったわたしは、たまたまテレビで放送していたこのコメディー映画を見て、確かに救われた感覚を覚えたのだった。 高校一年生の終…

ハゲの哲学 -さよなら、髪の毛、そして、こんにちは、自分。

ハゲとは、自身に絶望を見ることである。 しかし、その躓きから、自分を見つけ出す行為でもある。 Suguru TAKAGI , Japan みなさんは、ハゲていますか?わたしは、20代後半のあたりから、髪の毛が颯爽としてきました。そうです。ハゲてきたのです。今回の記…

出来れば、今日の朝、死にたかった。

「恥の多い生涯を送ってきました。」と言えば、かっこいいのですが、わたしは人生振り返るたびに、本当に良い人生だったと思って生きてきました。 しかし、考えてみると、人生のほとんどが、苦痛の日々であったのです。 よく「小学生に戻りたい」とか、言い…

いのちとは、何か? 卵子凍結から始まる物語 台湾映画『My Egg Boy(我的蛋男情人)』のご紹介

台湾の異色ラブコメディ『My Egg Boy』(2016)(中国語タイトル:『我的蛋男情人』)をご存知でしょうか!? このドラマは、トレンディ+ファンタジー系のラブコメで、映像が非常に綺麗でロマンチックで、主役の役者さんもいうまでもなく美男美女です。ただ…

就活の珍問「桃太郎の中で、誰をハズすべきか」を、真面目に考えてみる。

6月も中旬になり、就職活動をすでに終えた大学生も多くなってきましたね。先日、就活を終えたばかりの大学生に、突然、相談をされました。 大学生「タカギさんだったら、面接でこの問題、なんて答えますか?」 わたし「どんな問題だい?」(ワクワク) 大学…

本を読まないとは、どういう状態か?  レイ・ブラッドペリ『華氏451度』、ショーペンハウアー『読書について』などから考える。

若者の活字離れが叫ばれて、久しく、大学生が本を読まなくなったと聞いても、別段驚くことではないと思ってしまいます。 今回の記事では、「本を読まない」という状態を考えてみたいと思います。 【目次】 本を読むことを禁止された世界では、テレビ画面が大…

女性の運命を翻弄する真っ赤な提灯 中国映画『紅夢』をご紹介

最近バチェラー・ジャパンを視聴しました。今は前半しか見ていませんが、何となく「ローズセレモニー」というシステムが非常に気になり、思わず昔見たことのある中国映画、『紅夢』のことを思い出しました。 『紅夢』(原題:大紅灯笼高高挂=真っ赤な提灯を…