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オニテンの読書会

思ったことを綴っていこうと思います。

バチェラー・ジャパンの最終話を見て、考えたこと。 

 昨夜、バチェラー・ジャパンの最終話を見て、興奮したまま書いています。

 とうとう終わってしまいましたね。これで、日本で初めてのバチェラーである久保裕丈さんと、25名の女性たちの物語が幕を閉じました。

 最終話を見て、「くそっ!! 久保さん!何やってんだ!!」となった人、「よかったねー。おめでとう。」となった人、それぞれいらっしゃると思いますが、反発も、賛美も、それだけ感情が揺れ動かされた結果であると思います。わたしは、完全に前者ですが。。。

 今回の記事では、わたしが感じたバチェラー・ジャパンと視聴者の関係についての考察を含め、考えたことを書いていきたいと思います。

 《目次》

 

 

 前回、バチェラー・ジャパンの楽しみ方を書いた記事はこちらです!!バチェラー・ジャパンって何?、という方もこの記事に大まかな説明を書いておりますので、読んでいただくと嬉しいです!!

www.oniten-yomu-book.com

 

それでは、わたしが感じたバチェラー・ジャパンと視聴者の関係について書いていきたいと思います。

 

○技を受け、技をかける、迫力の攻防戦ーよい「プロレス」だったー

 バチェラー・ジャパンの最大の見所は、地位も、年収も、ルックスもある完璧な男性バチェラーと、美女たちの攻防です。攻防とは、自分の良さを相手に伝えようとすること、そしてそのアピールをしっかりと受け止めることです。

 これは、普通の恋愛では、相手をデートに誘っても、断られたり、デートをしても盛り上がらなかったりすることがあるかと思いますが、この番組では、ありえません。

 彼女たちは、バチェラーである久保さんにアピールを繰り返し、それを久保さんは、笑顔で受け止めるのです。

 ここでの見所は、おそらくスクールカーストの上位であった美女たちが繰り出す高度で攻撃力抜群のアピールを、男子校出身でおばあちゃん子の久保さんが、くらい続けるところです。序盤では、セクシーなアピールに揺らぐ、久保さんに、「久保さん、大人なんだから、そこは違うでしょ!!」と、突っ込むのも面白いですし、応援している女の子の、良いところ、モリモリだったら「家族」を、「そうだ!そこで「家族」を出すんだ!!」と応援するのも面白いです!

 久保さんは、最後の最後まで、彼女たちのアピールを受け続けます。この攻防戦は、ついには、女性陣の家族にまで及びますので、さながら本当の義理の家族のような映像が続くことも、面白いところでしょう。

 

○二重の嘘を楽しむー虚実皮膜のランデブーー

 この番組で、重要なことは、この番組には、多くの嘘が含まれていることです。この嘘とは、自然や無作為の対義語として使いたいと思います。

 この嘘は、二重に存在しており、どこまでが真実なのか、視聴者を最後まで揺り動かすのです。

 一つ目の嘘は、バチェラーである久保さんと、女性たちです。

 久保さんの言動には、最後まで見ればわかるのですが、嘘が多く散りばめられています。たとえば、「素が見たい」、「ギャップが好き」、「好きだよ。」と、彼の言葉の多くが、選択的には真実ですが、結果としては嘘となる状況にいたります。それは、一人一人に誠実であろうとする人間が、嵌る袋小路であり、過程においては真実であっても、結果として嘘になってしまう矛盾なのでしょう。

 また、女性陣たちの嘘にも、目を向けたいと思います。彼女たちは、玉の輿に乗りたい、有名になりたいとは、明言しません。彼女たちの多くが、芸能の仕事をしていることは、彼女たちの肩書きにも、彼女たちのtwitterを見ても、わかることですし、その彼女たちに功名心がない、というのも嘘になるでしょう。しかし、わたしが言いたいのは、それが問題ではないのです。わたしが、楽しみたいのは、上述の攻防です。

 久保さんが完璧であり、彼女たちに野心があればあるほど、盛り上がる番組なのでしょう。

 

 二つ目の嘘は、編集とカメラアングルです。

 この番組は、完全にカメラの存在を無視して進行していきますが、途中でインタビューも入りますし、カメラワークも丁寧に工夫されたものです。明らかに、視聴者をミスリードし、ショックを与えようとする編集も加わっており、視聴者は「今回は、番組のディレクションを信じていいのか?」と不安になります。これは、すでに、久保さんへの関心を、離れ、番組やスタッフの狙いに対する疑心暗鬼なのです。

 こうした環境下、工程において、バチェラーである久保さんと女性たちは、「恋愛」をする、もしくは、演じることになるのです。ただ、重要なのは、この「恋愛」が上述した嘘が付随したものであることで、久保さんも、気のない子にも気を配らなくてはならない、女性は意地でも生き残りを目指す、ここには、恋愛があるようで、恋愛はないのかもしれません。しかし、結果として、恋愛になる、なんだか不思議な人間の心の動きを表しているように思います。

 ヤラセという指摘もありますが、久保さんと女性という「人間」がおり、その人たちの人生が、この番組によって影響されるということには、変わりなく、彼らにとってこの番組がなんなのか、を考えることも面白いのです。

 

 

最後に、また、おなじ25名で、違うバチェラーを奪い合ってほしいなとおもいましたw

 ありがとう!久保さん!! そして、しあわせに!!

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亡き友を、弔い、挑む花の戦い 鬼塚忠『花戦さ』 この夏、映画化される小説のご紹介

 男の友情、一つの道を極めようとする姿にキュンとなる方にオススメの小説を、ご紹介したいと思います。

 題名は非常にかっこいいのですが、内容は、いたって平易で、読み終わるのに2時間くらいで十分です。気ままに読める小説ですので、新幹線や、飛行機の中で読むのに最適なページ数、内容であると思います。

 

 今回、紹介させていただく小説は、鬼塚忠『花戦さ』です。 

花戦さ (角川文庫)

花戦さ (角川文庫)

 

  あらすじ

花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休は互いに認め合い深い友情で結ばれている。ところが利休は豊臣秀吉の命で非業の死を遂げた。専好は花に救われ立ち直ったが、周りの罪なき者たちが、またもや秀吉のせいで命を落としていく。怒りに震える専好は秀吉への仇討ちを決意した。それも刃ではなく花を用いた方法で…。美と誇りを守り通した男たち。華道家元・池坊に伝わる史実をもとに描かれた感動の物語。

花戦さ (角川文庫)

 

 というのが、本の裏表紙に書かれている「あらすじ」なのですが、驚くべきことに、この「あらすじ」は、小説の内容のほぼ99%説明してしまっています。ネタバレが嫌いな人は、最後の10ページくらいしか楽しめない、ということになっていますので、ご注意を!!

 

 

 ここでは、わたしが面白いなと思ったポイントを紹介いたします。

面白かったポイント

 ①男の友情物語ーセリヌンティウスが助からない『走れメロス』

 茶の道を究めんとする千利休と、花の道を究めんとする池坊専好の出会いから、この物語は始まります。お互い、自分自身の「美」をもとめ、模索するうちに、自ずと交流を持つようになり、友情を育みます。仲の良さを表すエピソードのみとなっており、「美」の追求のために、対立することもなく、ひたすらに、お互いを認め合います。

 ですので、ライバル同士、男同士が対立、喧嘩を繰り返したところで、友情がうまれるのではなく、すぐに仲良くなっています。

 そして、利休が殺されてしまったところから、池坊が奮起するのですが、内容としては、セリヌンティウスが助からない『走れメロス』っぽいな、と思いましたw

 

 ②徹底されたベター短絡的な登場人物ー

 この物語に、深みは、あまりありません。それ以前に、1人1エピソード1殺、というようなパターンがあり、読み手が迷わずにすむ親切設計です。そのため、人間の機微を重要視されている方は、あまりオススメできないものとなっています。

 しかし、この物語の根幹にあるのは、一つのことしか考えられない人間が、自分の大切なものを守る、というものです。そのため、話がシンプルな方が、伝わるのかもしれません。

 

 

 

映画化され、今年の6月に放映開始だそうです。そのビジュアルがとても残念な出来です。

映画「花戦さ」オフィシャルブック

映画「花戦さ」オフィシャルブック

 

 見ての通り、千利休と池坊専好の、渋み、深みは、全くと言っていいほど、表現しようとしてないですね。侘び寂びは、どこにいったのでしょうか。 

 ということで、娯楽性を高めた、エンターテイメント作品になったようです。

 

 実写化にあわせて、小説と映画を楽しむのも、良いかもしれませんね!

 

 

 

 

 

 最後に感想ですが、

 わたしとしては、なぜ、「美」を守ろうとして死んだ、利休の弔い合戦で、池坊専好は、自分の追い求めた「美」ではなく、「理」や「機知」で勝負したのか、非常に引っかかりました。

 

 

小学生の作る秘密基地の観察報告。

 小学校の頃、よく友人たちと秘密基地をつくりました。家の近くの裏山、沼地の側の茂みに、自分たちの基地を作っていました。その規模は、大人になった自分としては、あまりにも小さく、作りもシンプルなものでしたが、ヒモで陣地をくくったり、枝を集めたりしただけで、ワクワクしましたね。

 今回は、たまたま、公園で出会った小学生たちの秘密基地作りへの奮闘を報告したいと思います。

 

 「秘密基地作成」観察報告

 職場の近くの公園で、小学校2、3年生の男子4名が造った完全オープン型・視認型「秘密基地」が、如何なる過程をもって構築されたのか、2月初旬からの私の観察結果をご報告いたします。

 

 
小学生たちとの出会い、そして観察へ


 彼らとの出会いは、2ヶ月前に遡ります。職場に向かって歩いていたわたしの耳に、「このヒモちょうだい」という、小学生同士のやりとりが聞こえたのです。わたしは、そのヒモをどうするのだろうと、しばらく見ていました。そして、彼らが基地を作ろうとして話し合っているのに気づいたのです。 彼らのチームは4人で、みなジャージを着た元気そうな男子でした。

   「秘密基地、これでつくろう!!」という、元気な声が聞こえてきました。

 おじさん(わたし)は、彼らの奮闘を見守ることを決心したのです。

 それは、失った童心を取り戻すこと、そしてなによりも、基地作っている小学生は、面白いと思ったからです。

 

 以後、通勤途中や、土日で会った小学生の奮闘ぶりを記していきたいと思います。 

 


システム開発「ヒモシステム⇒板システム⇒枝システム⇒W枝システム」

 

 まず、秘密基地を作成するために使用したものは、前述のヒモでした。それは、1メートルに満たないもので、かなり短く、それもボロボロのヒモが3本ほどしかありませんでしたが、ヒモとヒモを結い、木の幹と枝を結びつけることで、ある種の境界を作り出す役割を果たしていたようです。

 これが、彼らの秘密基地の境界を表し、他の木との区別を可能にするものであることは、容易に想像できました。


 その二週間後、彼らのなかに、革命的なものを手に入れます。それは板でした。

 彼らは、この板を木と木の間に置き、枝の上で座ることの安定性を向上させることを目指し板を設置したのです。板の大きさは、1平方米ほどで、なかなか大きなものでした。

 3月初週、板システムの限界を感じたのでしょうか、彼らは、木々の間を、2メートルほどの枝で橋渡しにするシステムを構築したのです。

 このシステムに移行するため、先ほど使用されたヒモがブリッジ固定用に使用され、板ははずされることになりました。

 彼らの、飽くなきクリエーター魂は、その後W枝システムを生み出します。前に固定された枝のすぐ横に、同じ長さの枝を探して来て、ヒモでくくりつけていました。

 これにより、実際に少年たちが、木々をスムーズに移動することが可能になりました。このシステムを開発した時に、たまたま居合せることができたのですが、小学生たちは、かなり興奮しており、なんども枝と枝との間を行き来していました。

 

 しかし、この「W枝システム」は、4月中旬にあった豪雨により、現在1本になってしまいました。この風雨によって、壊滅してしまった基地を小学生たちは、少しずつですが、現在も、修復に勤しんでいるようです。

 

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(実際の写真です。壊滅後です。全体像はうまく撮れませんでした。)

 

 最後に、このシステムの移行の中で、見えたものは、システムが高度になればなるほどに、秘密基地の下にゴミが増え、公園が少しずつ汚くなっていったことでした。技術革新が先鋭化することで、視野が狭くなっていくのか、倫理観が欠如していくのか、分かりませんが。

 

 今回の小学生の秘密基地の観察を通してわかったことは、小学生たちが自由な発想で作り上げるものは面白いということです。できれば、小学生の作った秘密基地写真集を出版してほしいなと思いました。

 母に、この小学生たちの奮闘を話したところ、母の思い出を聞きました。

 「竹林の間をきれいにして、ヒモで丸く陣地を作った、次の日に、お母さんはしゃもじを持って行ったのよ。」と。

 思わず、しゃもじを持って行ってしまうほど、ワクワクするのが秘密基地なのですね。

 

 そういえば、なんで「秘密基地」っていうんだろう、みなが分かるような場所に作っているのに、と思った今日この頃でした。

 

 

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